思春期の頃に適度な運動で健康を保っていると、後に自殺をするリスクが減少することがわかった。
ヨーテボリ大学の研究チームによれば、徴兵制度のための健康診断で、エアロバイクのテストによって18歳の時に不健康であると診断されたことが、大人になってからの自殺のリスクを1.8倍にまで増加させていることに繋がっているというのだ。しかもその自殺リスクの増大は、健康診断の42年後であっても影響を与えているという。

これまで、体のエクササイズが脳の働きに良い影響を与えているということは言われてきた。例えば運動によって脳の神経細胞が発達する、というのが主なものだ。
そして10代というのは社会的・感情的な機能が確立した後の、脳の発達において重要な時期である。今回の研究では、その重要な時期の脳の発達と自殺行動における運動の重要性を調査したものだ。
対象となったのは1950年~87年に生まれた、徴兵制度がまだ行われていた世代のスウェーデン人男性で、徴兵の際の試験結果と、病気と死亡記録を比較したところ、今回の「10代の運動と自殺のリスク増加のつながり」がわかった。
またこの研究チームは、10代の時に健康的な運動をしていると、後の人生でひどいうつ病にかかるリスクが減少するという研究も2012年に発表している。
研究者たちは、若者を対象とした自殺予防プロジェクトとして、運動を取り入れていくことが必要となっているだろうと述べている。
▼外部リンク
Cardiovascular fitness in early adulthood and future suicidal behaviour in men followed for up to 42 years
http://dx.doi.org/10.1017/S0033291713001207

