メディシノバ(MediciNova, Inc.)は、米国薬物依存問題学会で、MN-166(イブジラスト)のメタンフェタミン依存症治療を適応とするフェーズ 1b 臨床試験(第1相臨床試験)において、有効性と安全性を確認したと発表した。
イブジラストは、日本と韓国で、すでに20年以上にわたり喘息及び脳梗塞発作後の症状の治療薬として使用されている。その後、オピオイド及びメタンフェタミン依存への治療薬としてのイブジラストの使用法を確立し、治療薬承認へ向けて臨床試験を行っている。
行われた臨床試験では、認識能力試験において、イブジラストを投与したグループに注意力維持の点で明らかな改善が認められた。
さらに、メタンフェタミンと本薬を並行投与した試験では心血管への安全性が確認され重度の副作用はみられず、安全性が確認された。
メタンフェタミンは中毒性のある覚せい剤で、その効果は長く、中枢神経系のドーパミン作用性神経終末に害を与える。
服用者には、心拍数の上昇や、不整脈、血圧、体温の上昇などの症状が現れ、長期間服用すると、記憶障害や凶暴な行動、精神病的行動、心臓障害、栄養不良または深刻な歯科疾患の原因となる恐れがある。
米国でのメタンフェタミン使用者は 439,000 人に上るという調査(2011年)があり、また、米国におけるメタンフェタミン使用を要因とした経済的負担は 234 億米ドル(2005年調査)とも見積もられ、深刻な問題となっている。
しかし、FDA承認のメタンフェタミン依存症治療薬は今のところなく、このMN-166(イブジラスト)の効果に期待が寄せられる。今回の第1相臨床試験の結果を踏まえ、次の段階である第2相臨床試験を9月までに開始することになっている。
▼外部リンク
メディシノバ(イブジラスト臨床試験詳細)
http://www.medicinova.jp/

