大阪大学大学院連合小児発達学研究科の橋本亮太准教授と藤田保健衛生大学の岩田仲生教授の研究グループが、統合失調症患者における認知機能障害について、遺伝子解析の研究により、これに関係する遺伝子の発見に成功している。

(画像はWikipediaより引用)
統合失調症は約100人に1人が発症する精神障害であり、幻覚・妄想などの陽性症状のほか認知機能障害等が認められ、慢性・再発性の経過をたどることが多い。
また、社会的機能の低下を生じることから、就業が困難となり自宅で療養を行うケースも多く、日本では長期入院患者の約70パーセントを占めている。
近年、精神神経疾患に対しての遺伝子解析研究が広く行われるようになっている状況において、橋本准教授の統合失調症に関する研究と、岩田教授の全ゲノム関連解析に関する研究が組み合わさって、今回の発見に至ったことは、精神医学において注目に値する成果。
統合失調症の場合、陽性症状を中心とした精神症状に対しての薬剤は存在しているが、認知機能障害を改善する薬剤はまだ開発されていない状態。
さらに、認知機能障害のメカニズム自体が解明されておらず、創薬ターゲットとなる遺伝子も不明であったことから、将来の新薬開発などにおいて、今回の研究成果による進展が期待される。
▼外部リンク
統合失調症の認知機能障害に関与する遺伝子を発見 -患者の社会機能改善につながる薬剤の開発に光-
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/ResearchRelease/2013/

