米国イリノイ州シカゴで行われた、人と動物の関係に関する国際組織(IAHAIO)の国際会議で、人と動物の相互関係に関する新たな研究成果が発表された。
これらの研究は、ペットが人間の身体的・精神的な健康、社会的関係、地域社会の結びつきにどんな影響を与えるか調査したもので、動物とのふれ合いが、うつ症状の改善をもたらしたり、人間関係の強化につながったりすると結論付けた。

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例えば、メリーランド大学の新たな研究では、犬との交流が、認知症患者のメンタルヘルスの向上に効果があることが分かった。研究では、40名の認知症の高齢者を対象に、毎週2回、訪問犬と関わる60分~90分のセッションを3ヶ月にわたって実施した。
その結果、被験者のうつの症状が軽減し、身体機能の向上が見られる傾向も確認された。このように、認知症やうつ患者の支援に犬との定期的な交流を含む動物介在生活プログラムを活用することで、その症状の改善を促すことが期待される。
人間関係によるストレスや希薄な社会との関わりによってうつ病が深刻化することは知られているが、西オーストラリア大学の新たな研究によると、ペットを飼っている人は、ペットの世話を通じて新たに人に出会い、友人を作る傾向が強いとし、ペットを持つことが社会との関係を改善する助けになることが分かった。
この国際的研究では、2,500名以上の成人に、電話アンケートを実施し、犬の散歩が新たな出会いにつながる方法のトップ5のひとつであるとの回答を得た。
理由として、ペットの飼い主は飼っていない人よりも外に出るために、新たな出会いがあることがあげられている。また、犬を散歩させる人は、運動日数が多く、十分な身体的活動を行っているとの報告もされている。
▼外部リンク
IAHAIO(英文ページ)
http://www.iahaio.org/
人と動物の関係に関する研究成果(プレリリース)
http://prtimes.jp/main/

