脳外にある免疫細胞がうつ病を発症する傾向を調節する働きがあると最新の研究により明らかになった。データは12日、アメリカ神経精神薬理学会(ACNP)総会で発表された。

うつ病は患者のライフクオリティ、健康、余命に深刻な影響を与えるが、発症の根本的な原因はわかっていない。
研究では、インターロイキン6とよばれる炎症誘発性の免疫物質をネズミの体内で循環させ、うつ病に似た症状を発症するか調査した。
研究者らは実験でうつ病に似た症状を発症したネズミは、インターロイキン6の量が多いことを発見した。これは、末梢免疫システムがうつ病を発症する脆弱性に関係していることを示している。
さらに直接的に免疫反応がうつ病に与える効果を調べるため、研究らはネズミに放射線をあて、免疫反応を損傷させた。そして、前回の実験で使用されたネズミの骨髄を移植した。結果、インターロイキン6量の多いネズミの骨髄を移植されたネズミはうつ病の症状をより顕著に発現させた。
この研究結果は、脳内で作用するおそれのある免疫物質を循環させると、うつ病の危険性が増すことを示している。
「これらの研究は、脳ではなく、体の炎症が原因とされてきたうつ病の診断、治療における新しい考え方を構築するだろう」と研究著者のジョージア・ホーズ氏は語っている。
▼外部リンク
Peripheral immune system may regulate vulnerability to depression
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-12/

