理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、1月16日、フラボノイドが環境から受ける生体内のストレスを緩和し、フラボノイドの高蓄積が酸化と乾燥ストレスへの耐性を向上させることを明かした。
フラボノイドは代表的特異代謝物のひとつであり、これまで医薬学的あるいは農学的に注目をされてきたが、これまでに実験的な証明はされていなかったという。

(画像はプレスリリースより)
農産物の生産において環境ストレス、例えば光や低温、あるいは乾燥といった非生物学的ストレスの影響は多大である。従い、近年はストレス耐性向上に関係する研究へと応用展開することが求められていた。
フラボノイドに関しては多くの生物活性を示す実験結果はあったものの、環境ストレスを緩和していることを証明するものはなかったため、今回研究に及んだもの。
共同研究グループがシロイヌナズナの野生株とフラボノイド過剰蓄積変異体、および欠損変異体を用いて実験。
結果、フラボノイドの一種で強い抗酸化活性能を持つ植物色素であるアントシアニンの過剰蓄積が、酸化および乾燥ストレス下で活性酸素種(ROS)除去を促進し、それぞれのストレス耐性獲得に寄与すること、さらに、変異体の水分損失量が野生株に比べて少ないことが分かったという。
今後、シロイヌナズナによるフラボノイドのROS除去能を用いることで、非生物学的ストレスのみならず生物学的ストレスに対する耐性、すなわち農作物の環境ストレス耐性の改善が期待される。
▼外部リンク
理化学研究所プレスリリース
http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140116_1/

