独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター神経研究所と名古屋大学大学院情報科学研究科の研究グループは、小型のマーモセットも他者認知能力を持つことを明らかにしました。
マーモセットは体重300g程度の小型のサルで脳のサイズも小さいことから、実験室での記憶課題等は成績不良でした。しかし、一夫一妻制で、父親が子育てに参加したりするなど、社会性を有していることも知られています。
今回の実験ではマーモセットの目前で互恵的条件と非互恵的条件の演技を見せ、どちら条件を演じた人から食物を受け取ったかを社会的知性として判断しました。


(画像はプレスリリースより)
その結果、互恵的演技者の場合はどちらからも食物を受け取りましたが、非互恵的条件の演技者から食物を受け取ることを避ける傾向がありました。これは非互恵的条件の演技者をパートナーとしては不適格だと判断していると考えられます。
実験の結果は、ヒトの社会的なやりとりの認識は、全般的な知性ではなく、社会への適応として進化した可能性を示唆。
論理的な能力や記憶能力が優れていても他者認知能力や社会的知性に問題がある自閉症や発達障害のモデル動物としてマーモセットが役に立つ可能性を示しました。
この研究結果は「Biology letters」に掲載されました。
▼外部リンク
独立行政法人国立精神・神経医療研究センター、名古屋大学プレスリリース
http://www.ncnp.go.jp/press/press_release140521.html
論文アブストラクト
http://rsbl.royalsocietypublishing.org/content/10/5/

