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自閉症スペクトラム障害で真似をされたことに気づく脳部位の低下を発見

投稿日:

ASDでは真似されたことに気づくのが苦手

自閉症スペクトラム障害(Autism spectrum disorder: ASD)の対人コミュニケーション障害を改善する方法として、他者の真似をし、真似されたことを理解する訓練が知られています。

生理学研究所、福井大学、金沢大学研究グループは、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて、自分の動作が相手に真似をされたときの脳活動を測定しました。その結果、他者の真似に気づくことに関わる脳部位の活動が、健常者に対しASD者で減少していることが分かりました。

ASDでの脳活動の変化

視覚野の中には、観察した身体の部位に対して強く反応する領域があります。この領域はExtrastriate Body Area (EBA)と呼ばれています。近年の研究でEBAは真似をされているときに活動が高まることが知られています。

知的障害を有さないASD群19名と、年齢と知能指数を一致させた健常群22名で、参加者は自分で動作を行ったあと、他者の動作を観察しました。

(画像はプレスリリースより)

健常群の脳活動は、真似をされたときのほうが真似をされていないときに比べて、EBAの活動が高くなりました。これとは対照的にASD群のEBAではこのような活動は観察されず、健常群とASD群の間に活動差があることが分かりました。

結果の解釈と臨床応用

今後の研究が必要ですが、EBAの活動がASDによって減少することは、なぜASD者が真似をされていることに気づくのが苦手であるのかを説明する手がかりになります。

また、真似をするという訓練の客観的な指標となる可能性を有しています。

▼外部リンク

生理学研究所・研究力強化戦略室 プレスリリース
http://www.nips.ac.jp/contents/release/entry/2014/07

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