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制汗剤は緊張によるワキ汗・ニオイにも効果あり!花王が研究結果を発表

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量も臭いも運動以上?

ニベア花王株式会社は12月16日、制汗成分と殺菌成分を配合した制汗剤が、暑さを感じたときに発せられる温熱性発汗だけでなく、精神的な緊張を起因とした精神性発汗とその汗臭についても、効果的に抑制することが可能であるという研究結果を発表した。

この研究の背景には、消費者の汗やニオイの意識調査について、首都圏在住女性(12~59歳)を対象に行った調査があり、この中で実際にワキ汗やニオイが気になる場面はスポーツや夏の暑い時期といった温熱性発汗を感じる場面だけでなく、現代社会の中で頻繁にある「人前で話す、プレゼンテーションをする、面接をする」などの緊張する場面をあげた人が76%もいたことが分かった。

精神的な緊張を起因とした精神性発汗は、温熱性発汗に比べ急激に発汗することが知られており、アポクリン汗腺から臭いの元となるタンパク質に富んだ汗が分泌され、腋の下の臭いが強くなりやすいことも分かっている。

このことから同社は制汗剤が「温熱性発汗」だけでなく「精神性発汗およびその汗臭」に対しても、抑制効果があるかどうかを検証するための研究を行った。

腋臭の増加も約51%抑制

同研究は精神性発汗の抑制に関する臨床試験としてドイツにて行われ、被験者は一方の腋の下に試験サンプルを塗布し、もう一方は未塗布のままにし、腋の下の汗量と臭い測定のために、ワキ部にパッドをつけたTシャツを着用した。

塗布6時間後、メンタルストレスを15分間与えた後、Tシャツのパッドを採取し、重量法による汗量の測定と腋臭の官能評価を行ったところ、メンタルテスト後に試験サンプルを塗布した部位は0.152gで未塗布部位は0.391gと、緊張時の汗の増加が約64%抑制され、また統計的にも有意に抑制されたことが確認された。

また、メンタルテスト前の被験者における腋臭の平均は6段階評価で、試験サンプル塗布部が1.46ポイント、未塗布部が1.31ポイントだったのに対して、メンタルテスト後、試験サンプルを塗布した部位は2.15ポイントで未塗布部位は2.72ポイントと、緊張時の腋臭の増加が約51%抑制され、統計的にも有意に抑制されたとの結果を得ている。

緊張で汗をかいてしまったときにも、制汗剤に効果があると分かっていれば、臭いを気にしすぎてしまうこともなく、精神衛生を保つ上でも役に立ちそうだ。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

ニベア花王株式会社 ニュースリリース
http://www.kao.com/jp/

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