平成29年5月9日、腎臓病及び透析患者を対象にメンタルケアのアンケート調査を行ったと、株式会社ペイシェントフッドが発表した。
なお、株式会社ペイシェントフッドは透析歴30年の代表が運営する、腎臓病・透析患者向けのポータルサイト「じんラボ」の運営会社である。

何らかの疾患により腎機能が障がいされ不全状態となったとき、透析を腎機能の代わりとする。これにより、いくつかの制限があるものの日常生活を送ることができるが、一方で透析自体がその性質により患者にとってのストレスともなる。
こうした中、昨今では透析による身体的ケアのみならずストレスケアも同時に行っていく、「サイコネフロロジー(腎臓精神学)」と言う考え方が浸透し始めている。
そこで今回、株式会社ペイシェントフッドは腎臓病を抱える者及び、透析を受けている患者95名を対象にwebアンケート調査を行った。その結果、精神科や心療内科への受診の有無またうつ病と思われる場合を含め、約7割の者が透析や腎臓病をきっかけにうつ病や抑うつ状態となったと回答したのである。
また、その症状としては多い順に憂鬱・気分の落ち込み・絶望的な気持ちが約半数、次に意欲の低下や不眠症が約4割を占めた。
この結果は、腎不全は腎移植をしない限り透析療法を継続しなければならず、それに伴う生活や人生観の転換が強いられること、また日常生活において課されるいくつもの制限等が、多大なストレスとなったことの現れと捉えられる。
そして、こういったストレスか及び精神的葛藤が透析治療中ずっと続くことから、患者へのメンタルケアは重要であり必要不可欠とも言えるのだ。
また、「現在の通院施設には、メンタルケアの相談ができる環境はありますか」という質問では、患者の約6割が特にないと回答した。その一方で、「通院施設内にメンタルケアの相談ができる環境があれば利用しますか」との質問には、機会があれば利用するという者を含むと6割以上が肯定的な回答をしたのである。
しかし、記述回答によると通院施設内におけるメンタルケア相談は利用しづらい現状にあり、ピアサポートやホットライン専用webサイトを望む声が上げられた。
このことから、患者に即したメンタルケアを患者自身のタイミングで利用できる、多様なアプローチでのサポート体制が、今後の課題と言える。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社ペイシェントフッド
https://www.patienthood.net/
透析患者の70%以上がうつ病・抑うつ経験者!?患者を取り巻く環境の実態を調査
https://www.value-press.com/pressrelease/182525

