ロチェスター大学医療センターは、午前8時30分より前に始業する高校に通うティーンエイジャーは、うつや不安のリスクが高いとの新たな調査結果を発表した。

学術誌「Sleep Health」に最近掲載されたロチェスター大学医療センターの研究成果によると、早すぎる始業時間はティーンエイジャーの睡眠の質を低下させ、うつ病や不安リスクを高める危険性が高いという。
高校時代の青少年の約9割が、学期中の夜間に健康的な機能のために必要とされる睡眠時間(8~10時間)にほとんど達していない。
しかしこれまでの研究では始業時間の影響は学術的な利点にのみ焦点が当てられており、メンタルヘルスにどのような影響を与えるかまでは調べられていなかった。
研究者は全米の14~17歳、197人の学生を対象に8時半以降に始業する生徒と8時半より早く始業する生徒の2グループに分け、7日間にわたる観察を行った。
観察は対象者に睡眠の質と持続時間、抑うつや不安症状を具体的にオンラインツールを介して報告してもらう形で行われた。また子どもの睡眠衛生水準、家族の社会的経済的地位、朝型か夜型かなどについても同時に調査を行った。
結果によると、睡眠衛生の状態は生徒の抑うつ・不安症状と直接的に関連しており、8時半以降に始業する学校に通う生徒は、それより早く始業する学校に通う生徒よりも平均的な抑うつ・不安症状は軽かった。
研究者はこの結果について、始業時間が早い学校に通う生徒は、高品質の睡眠を得るように圧力がかかっている可能性があることと、学校環境などその他の側面が影響している可能性も示唆する。
しかし就寝時間を一定に保ち、8~10時間の睡眠をとること、カフェインを抑制し、就寝前のテレビやスマホなどの利用を制限することとともに、学校の始業時間の検討を始めることはメンタルヘルスの各種症状に緩和効果をもたらし、より良い結果を示すと話している。
(画像はプレスリリースより)
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ロチェスター大学医療センターのプレスリリース
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ロチェスター大学医療センター
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