スウェーデン、ヨーテボリ大学の研究者は、アート療法がうつ病患者に与える影響について実験調査を行った。結果によると10回の治療後に対照グループの患者よりも大きな改善が見られたという。

認定作業療法士でアートセラピストである保健医療科学研究所の医師Christina Blomdahl氏は、重症または中程度に重度のうつ病を有する43人の患者に同氏が開発したアートセラピーを実施した。
また同じ医学的状態に苦しんでいる36人を対照群とした。
個々のアートセラピーは特別に訓練されたセラピストによりプライマリケアなどで実践され、各セッションは短いブリーフィングとリラクセーション運動の後に行われた。
セッション中の様子について同氏は、誰もが同じテーマを与えられているにもかかわらず、患者は各エクササイズで非常に異なった反応を示したと語る。
10時間におよぶ治療期間ののち、患者はうつ病の評価尺度で平均5ステップ改善し、日常生活に大きな変化があらわれたり、仕事に戻ることができたりしたケースもあったという。
それと比較して対照群では、明確な変化は見られなかった。
これらの結果についてBlomdahl氏は、これまでの治療で直接的な恩恵を得られなかった人にも症状の改善が見られた、テーマに基づいて絵を描きセラピストと話し合うことで自分が自身のことを知り新しい発見ができる鏡の役割をしたと話す。
またそれが意識外に起こる自己反映と脳への刺激を促進したと振り返る。
アートセラピーはこれまで精神医学の療法としでは廃止されることもあったが、この療法が再び医療現場で使われるようになって欲しいとBlomdahl氏は自身の希望について締めくくった。
(画像はヨーテボリ大学のホームページより)
▼外部リンク
ヨーテボリ大学のプレスリリース(Science Daily)
https://www.sciencedaily.com/releases/
詳細情報
https://gupea.ub.gu.se/handle/2077/52419
ヨーテボリ大学
http://www.gu.se/english

