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ケタミンにうつ病の自殺念慮抑制効果

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ケタミンに抗自殺効果

コロンビア大学メディカルセンター(以下 CUMC)の研究者は、ケタミンがうつ病患者が抱く希死念慮を軽減する作用があり、投与後数時間内に効く可能性があるとの研究成果を発表した。

これまで自殺念慮患者は対象外だった抗うつ薬研究

学術誌「American Journal of Psychiatry」に掲載された研究成果によると、自殺念慮を減らすケタミンの効果は一般的に使用されている鎮静剤よりも上であるという。

これまでの研究でも、低用量のケタミンが自殺念慮を抑制する可能性は指摘されていた。

しかし抗うつ薬の試験では、自殺念慮と自殺行動を起こす患者は除外されており、この集団における抗うつ薬の有効性に関しては制限があった。

鎮静剤ミダゾラムよりも効果

この研究には、臨床的に有意な自殺念慮を持つ成人のうつ病患者80人が参加。低用量のケタミンを注射する群と鎮静剤であるミダゾラムを注射する群に分けられた。

その結果24時間以内にケタミン群にはミダゾラム群よりも自殺念慮が臨床的に有意に減少した。またケタミン群の自殺念慮やうつ病の改善は6週間まで持続することも分かった。

さらにケタミン群はミダゾラム群と比較して全体的な気分、うつ病、疲労の改善が大きかった。

ケタミンが新たな抗うつ薬に

うつ病に対するケタミンの効果は自殺念慮に対する効果の約3分の1を占めた。このことより、ケタミンには特定の抗自殺効果があることが示唆される。

また副作用にあげられる現実感のない感覚や、ケタミン注入中の血圧上昇は軽度から中程度で、ケタミンを投与後数分から数時間以内に解消したという。

この成果についてCUMCの研究精神科医であるGrunebaum氏は「現在の治療法に反応しない患者を助けるための新しい抗うつ薬開発の道を開くかもしれない。」と期待を寄せている。

(画像はCUMCのホームページより)

▼外部リンク

コロンビア大学メディカルセンターのプレスリリース
https://www.columbiapsychiatry.org/news

コロンビア大学メディカルセンター
http://www.cumc.columbia.edu/

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