藤田保健衛生大学は4月5日、名古屋大学、理化学研究所、京都大学の研究グループと共同で、体形と精神疾患についての研究成果を発表した。

研究グループは、白人とアジア人(日本人を含む)の遺伝的相関解析の結果を用いて、統合失調症・双極性障害・うつ病などの精神疾患と体格指数(BMI:Body Mass Index)値の関係性を再解析し、メタ解析法により包括的に解析した。
白人データは、Psychiatric Genomics Consortiumによる、統合失調症33,640人と対照者43,456人、双極性障害7,481人と対照者9,250人、うつ病130,664人と対照者330,470人、の報告結果を用いた。
BMI値は、GIANT Consortiumによる、最大322,154人の結果を用いた。
アジア人データは、日本人の統合失調症1,987人と対照者9,788人、日本人の双極性障害2,964人と対照者61,887人、うつ病についてはConverge Consortiumで収集した中国人女性うつ病5,303人と女性対照者5,337人の関連解析から得られた結果を用いた。
BMI値は、理化学研究所の解析による158,284人の結果を用いた。
メタ解析法により、統合失調症と低いBMI値の遺伝要因が相関することを確認した。
遺伝子的には、生まれ持ったやせ傾向と統合失調症の関係可能性が高く、現在臨床的に問題となる肥満は、後天的要因と関係する可能性を示唆しているという。
ただし、BMIが高ければ統合失調症のリスクが下がる、と証明したわけではない、ことに注意。
双極性障害は、クレッチマーらの提唱とは逆に、やせ傾向のある低いBMI値と相関する傾向にある。
うつ病は、症状のタイプにより、肥満傾向のある高いBMI値、あるいはやせ傾向のある低いBMI値と相関する可能性がある。
これらの結果は、遺伝子解析による統計的相関の結果であって、生物学的メカニズムが明らかになったわけではない、とのこと。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
藤田保健衛生大学のニュースリリース
https://www.atpress.ne.jp/news/153454

