株式会社キュア・アップは5月30日、慶應義塾大学医学部と共同開発したニコチン依存症治療アプリに関して日本で初めて治験を完了し、アプリの有効性を確認した、と発表した。
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ニコチン依存症は薬物依存症の1つで、日本医師会によればヘロインやコカインなどの麻薬と同程度の依存性がある。また、日本における喫煙習慣は、全成人のうち17.7%におよんでおり死亡要因のトップである。
今回の治験は、対象が禁煙外来を受診するニコチン依存症患者で、標準禁煙治療プログラムとニコチン依存症治療用アプリを併用し、有効性と安全性を検証する多施設共同、無作為化、前向き2群比較対照介入試験だ。
有効性の主要評価項目「9-24週における継続禁煙率」は、治療用アプリ治験治療群が63.9%、対照群が50.5%となり、統計学的に有意差を示した。「9-24週における継続禁煙率」とは、禁煙治療開始後9週目から24週目まで禁煙を継続している割合のこと。
2018年12月国内第3相臨床試験が完了し、禁煙外来におけるニコチン依存症治療用アプリが禁煙継続に寄与したことが明らかになった。同治験結果は、先日米国胸部学会で発表された。
今後は、ニコチン依存症治療用アプリが薬事承認・保険適用されるよう尽力するとのこと。
(画像はキュア・アップのHPより)
▼外部リンク
株式会社キュア・アップのニュースリリース
https://prtimes.jp/