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依存症

コロナ禍の中、回復したギャンブル依存症者と家族への影響を緊急調査

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依存症者と家族の状況

公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会は5月8日、現在のコロナ禍の中、同会に関係する回復したギャンブル依存症者とその家族を対象に緊急アンケート調査を行いその結果を発表した。

調査は、2020年5月6日~7日の24時間、Webアンケートにより実施された。当事者の有効回答者数は216人、家族は292人であった。

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当事者と家族に漠然とした不安

ギャンブル依存症当事者の現在の状況は、1位「特に変化はない」48.6%、2位「漠然とした不安感を抱えている」43.1%、3位「経済的な不安を抱えている/経済的に追いつめられている」11.6%、4位「落ち込みが激しく、鬱っぽくなっている」10.7%で、約半数が何らかの不安を抱えている。

家族から見た当事者の状態は、1位「わからない」56.2%、2位「回復しギャンブルを止めている」34.9%、3位「ギャンブルが止まっていない」8.9%となった。

家族の現在の状況は、1位「漠然とした不安感を抱えている」65.1%、2位「特に変化はない」29.1%、3位「その他」12.0%、4位「経済的な不安を抱えている/経済的に追いつめられている」8.6%だった。当事者の状況とは1位と2位が入れ替わっており、家族の不安は大きい。

特別定額給付金10万円の使用について、当事者が依存症回復前の場合は、1位「自分の分だけギャンブルに使ったと思う」47.2%、2位「借金返済に使っていたと思う」25.0%、3位「家族の分も含めてギャンブルに使っていたと思う」23.2%となった。ギャンブル依存症の家庭への支援対策は、急務であると思われる。

回復後の現在の当事者は、1位「生活費/家賃/学費などに使う予定」38.0%、2位「家族に全て渡す予定」20.8%、3位「貯金する予定」17.6%と、家族が安心できる回答になっている。

ギャンブラーが世帯主となっている家族では、1位「ギャンブラーと話し合いができているので、受け取りや使い道に不安はない」51.9%と半数を超えた。

しかし、2位「ギャンブラーが受け取ることに不安を感じているが対策や話し合いができていない」17.9%、3位「ギャンブラーに家族分が渡らないよう、もしくは使われぬよう対策を講じている」15.4%と、2割近い家庭が不安を抱えている。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

ギャンブル依存症問題を考える会のプレスリリース
https://scga.jp/

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