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MRIでうつ病を見分ける方法を開発

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8割の正確さで統合失調症かうつ病かを鑑別

国立精神・神経医療研究センターは7月16日、世界で初めてMRI(核磁気共鳴装置)により得られる脳の局所的な形態の違いを用い、女性の統合失調症とうつ病とを鑑別する方法を検討し、およそ8割の正確さで2つの疾患を鑑別する方法を開発した、と発表した。

研究グループは、MRI画像解析技術の急速な進歩により判明してきた、統合失調症とうつ病では、特徴的な脳の形態の違いがあることに着目し、MRIからの情報からこれら2疾患を鑑別する方法の開発を目指した。

そこで、女性統合失調症患者と女性うつ病患者の頭部MRIの情報を比較することにより脳の形態の違いを検出し、その情報をもとに病気を鑑別できるか検証した。

その結果、統合失調症では大脳基底核周辺にある視床という部位に変化が認められやすく、また、うつ病では帯状回のうち膝下部と呼ばれる脳領域に変化が認められやすいことが明らかになった。これらの違いを示す数値を判別式に導入すると78%の正確率で2つの疾患を鑑別することができることになった。

うつ病と統合失調症の客観的な診断が可能に

現在、統合失調症やうつ病は、問診により、幻覚や妄想、抑うつ気分などの症状の有無を患者に聞くことで診断されており、脳科学的検査による診断法は行われていない。そのため、医師の問診能力と患者の協力がないと診断が難しく、診断に客観性が乏しい、といった問題が指摘されている。

しかし、近年MRI画像解析技術が急速に進歩し、脳の小さな構造や神経ネットワークなどについて詳細にみることが可能になり、客観的な検査方法の開発が可能になった。

今回、統合失調症患者の疾患による特徴的な脳の形態が性別により異なることから、女性患者のみを対象とした。しかし、今後、男性の患者についても、MRIを用いたうつ病と統合失調症の鑑別する方法を開発する予定であるとしている。

▼外部リンク

国立精神・神経医療研究センター(プレスリリース)
“http://www.ncnp.go.jp/press/

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