大塚製薬株式会社は10月31日に、アルコール依存症のための減酒薬の開発を国内で行う、と発表した。

これは、デンマークのルンドベック社が行ってきた「nalmefene」(ナルメフェン)の開発を大塚製薬が共同で日本国内で行う、というもの。
このナルメフェンは、従来のアルコール依存症治療とは違ったコンセプトを持つ。今までの治療は、入院したり、抗酒薬を用いたりする「断酒」だったが、完治に至るまでにはハードルが高く、治療を継続することが困難だった。
しかし、このナルメフェンは、中枢神経に作用し、飲酒の欲求が高まった時に飲むことで、その欲求を抑える作用がある。
そのため、「断酒」ではなく、「減酒」をするよう促し、治療の継続と、患者の社会復帰を助けてくれる。
アルコール依存症の治療が難しいのは、社会のこの依存症に対する正しい認識が不足していることや、治療における選択肢が少ないことにある。そのため、患者が治療を継続し、社会復帰をすることは困難であった。
現在日本では、4万人ほどが実際にアルコール依存症の治療を受けているとされる。しかし、現実には約80万人が治療を必要とされるという推計もあり、新たな治療法を開発することが求められてきた。
そこで、このナルメフェンの開発によって、「断酒」や抗酒薬による治療だけでなく、新たな「減酒」という選択肢が加わり、患者の治療継続、そして容易な社会復帰に貢献することが期待される。
▼外部リンク
大塚製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.otsuka.co.jp/company/release/

