独立行政法人理化学研究所は1月8日に、新しい抗うつ薬として注目されている「ケタミン」のメカニズムの一部を解明した、と発表した。
即効性並びに持続性がある抗うつ効果をもたらすとしてケタミンが注目されているが、今までそのメカニズムは分からなかった。

(画像はプレスリリースより)
そこで、理化学研究所はPET(陽電子放射断層画像法)を用いた研究を行った。そして、ケタミンを投与すると、うつと関わりのある物質である「セロトニン1B受容体」が、『やる気』に影響する2つの領域で活性化することを突き止めた。
強いストレスなどが脳内物質であるセロトニンの減少をもたらし、それがうつの原因の一つとなることが明らかになっている。
現在は、そのセロトニン濃度を高める薬が抗うつ薬として多く用いられているが、効果が出るまでに数週間と時間がかかる上、副作用が現れる。
しかし、このケタミンは少ない量の投与でも2時間以内に効果が現れる上、数日間効果が持続する。こうしたケタミンの即効性と持続性が新しいタイプの抗うつ薬として注目される理由だ。
しかし、薬物依存性があるので、日本においてはうつ病患者には認可されていない。今回の研究により、さらにメカニズムの解明が進んで、より効果のある新しい抗うつ薬として、ケタミンと同じ働きのある薬が開発されることが期待される。
▼外部リンク
理化学研究所 プレスリリース
http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140108_1/
理化学研究所 「60秒でわかるプレスリリース」
http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140108_1/digest/

