人間の脳には、記憶が必要となったときに呼び出して実行する作業記憶という能力がある。作業記憶が起こした行動が正しいかどうかを判断し、間違いならば修正することをメタ認知と呼ぶ。
作業記憶やメタ認知は高等生物特有の能力と考えられていたが、マウスでもその能力があることを発見し、メカニズムの研究が可能となった。
メカニズムの研究は海馬と嗅内皮質間の神経ブロックしたマウス(改変マウス)とブロックしていないマウス(野生マウス)での行動の比較と脳波の相関を検討。

(画像はプレスリリースより)
その結果、野生マウスマウスの行動記憶が発現する場合には高周波ガンマ領域で位相の同期性が顕著に高まった。改変マウスの作業記憶に基づく行動発現は弱く、海馬と嗅内皮質間の高周波ガンマ領域で位相の同期性が弱く、この同期性が行動記憶に関与することを確認。
野生マウスが間違いに気づき行き先を変化するときにも高周波ガンマ相の位相の同期が変化することも確認。
行動記憶はアルツハイマー病をはじめとするADHDなどの発達障害においてもその障害が指摘されてる。今回の方法で神経活動を解き明かすことは、疾患における記憶障害の原因解明につながることを期待。
▼外部リンク
独立行政法人理化学研究所 プレスリリース
http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140425_1/

