TCMは感情の動きは「五臓六腑」と「気血」が感情を支配していると想定している。
個人の感情の動きは内臓と、気血の低下や活性化(陰陽)に密接に結びついている。様々な外的刺激が五臓六腑に働きかけて、気血と五臓六腑に陰陽が変化し、その結果様々な感情が生まれる。
その中で強力な外部刺激により、気血と五臓六腑の陰陽に影響を与えて、うつの原因になると病因論的に想定されている。
TCMにより用いられるのは、患者に適応するように処方した漢方薬である。しかし、実際に動物実験等でその効果を確かめたものはない。

(画像はイメージです)
今回我々は、ゼブラフィッシュの覚醒モデルを用いて典型的な漢方処方と現在使われている抗うつ剤で、効果の相関を検討した。
漢方薬のいくつかは現在使われている抗うつ剤との相関が見られた。その相関は現在市販されている、作用機序の異なった薬剤ごとに異なっていた。
このことから、漢方薬はその処方により様々な作用機序で抗うつ作用を示すことが判明した。
今後は有効成分を抽出し、高効率の漢方製剤を製造することで、うつ病患者に利益をもたらすと考える。
▼外部リンク
Behavioural screening of zebrafish using neuroactive traditional Chinese medicine prescriptions and biological targets.
Scientific Reports 4, Article number: 5311 doi:10.1038/srep05311
http://www.nature.com/srep/2014/140616/srep05311/full

