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運動がストレスによるうつに効くメカニズムを発見!

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運動とストレスによるうつ

2014年9月26日(現地時間)、Karolinska Institutet(カロリンスカ研究所:スエーデン)の研究者は運動(exercise training)により、骨格筋で起こる変化がストレスにより血中に蓄積して、脳に悪い影響を与える物質を血中から消し去ることを示した、と発表しました。

(画像はイメージです)

この研究は、「Cell」誌に2014年9月25日からオンライン版で公開されています。

カロリンスカ研究所の研究

カロリンスカ研究所はスエーデンの医科大学です。ノーベル賞の生理学医学部門の選考委員会が設置されていることでも有名です。

今回の研究は、PGC-1アルファ1というタンパク質に注目したものです。このタンパク質は運動により骨格筋内に増加し、身体活性と関連する筋肉の状態を良くする働きをもたらします。

遺伝的に骨格筋中のこのタンパク質が高いマウス(遺伝子改変マウス)を用いて実験を行いました。

マウスを騒音、ちかちかした光をあてる、部屋の明暗の間隔をかえて日内リズムを変更するなど、ストレスを高める環境に置きました。5週間その環境に置くと通常マウスはうつ症状を起こしたのに対し、遺伝的改変マウスはうつ症状を起こしませんでした。

研究者たちはさらに、このタンパク質の高いマウスではKATという酵素活性が高いことを見つけました。KATはストレスがあるときに生産されるキヌレニンをキヌレン酸に代謝します。キヌレン酸は血中から脳に移行できません。

キヌレニンの正確な機能は分かっていませんが、精神病患者でキヌレニンの血中濃度が高いことが分かっています。

キヌレニンを正常マウスに投与するとうつ症状を示したのに、遺伝子改変マウスではうつ症状は示しませんでした。

以上の結果から、筋肉を鍛えてPGC-1アルファ1タンパク質を増やすと、血中のストレスの原因となるキヌレニンを代謝するKATという酵素の活性が増えることが分かりました。

この結果は、運動によって筋肉を増やすことがストレスによるうつに対する耐性を高めることを示唆しています。

▼外部リンク

カロリンスカ研究所 プレスリリース
http://news.cision.com/karolinska-institutet/r/

Skeletal Muscle PGC-1a1 Modulates Kynurenine Metabolism and Mediates Resilience to Stress-Induced Depression.
Cell ,online 25 September 2014.
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/

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