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幼児虐待がうつや不安障害のリスク因子となるメカニズムにオキシトシンが関与?

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発達期と成人期ではオキシトシンの作用が異なる?

自治医科大学はストレス科学研究に「幼弱期ストレスによる情動障害:オキシトシン-セロトニン神経回路の可塑的転用」と題する論文を発表した。

オキシトシン

オキシトシンは、成人期に投与すると社会行動を改善することから、金沢大学、福井大学と東京大学でオキシトシンの自閉症スペクトラム障害を持つ人に対する治療効果がパイロット的に検討されている。

自治医科大学ではオキシトシンの研究から、幼弱期のストレスがオキシトシン産生ニューロン-セロトニン作動性ニューロンの機能を可塑的に低下させ、その結果情動障害をもたらすという仮説を立てた。

研究方法

母仔分離ストレスによる、オキシトシン産生ニューロンの活性の変化と、生後5日間オキシトシンあるいはオキシトシンアンタゴニストを投与して、成熟後の不安関連行動、社会行動、うつ様行動を解析。

結果

母仔分離ストレスにより、オキシトシン産生ニューロンが活性化した。

オキシトシンを投与すると成熟後のオスでは不安関連行動が上昇し、メスでは社会行動が減少した。

オキシトシンアンタゴニストを投与するとオスで不安関連行動が減少し、社会行動が上昇する傾向が見られた。

うつ様症状はオキシトシンあるいはオキシトシン受容体アンタゴニストを投与しても成熟後に変化は見られなかった。

考察

生後間もない頃にオキシトシンを投与すると、成熟後の不安行動促進と社会行動抑制に作用した。これは人でのオキシトシンの効果とは相反するが、人における効果は成熟マウスでも観察されており、投与時期により、オキシトシンの効果は異なる可能性がある。

また、オキシトシンを投与したオスのみに成熟期にエネルギー消費の低下と肥満の症状が認められた。これはオキシトシンがエネルギー消費を増大するが、オキシトシンを幼児期に投与するとオキシトシンの機能が摘果するためと考察している。

(画像はイメージです)

▼外部リンク

ストレス科学研究「幼若期ストレスによる情動障害:オキシトシン―セロトニン神経回路の可塑的変容」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/stresskagakukenkyu/

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