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うつ

グリア細胞の機能不全がうつ病に関与?マウスで発見

投稿日:

東京医科歯科大学の研究

2014年12月3日、Journal of Neuroscienceのオンライン版に東京医科歯科大学のうつに関する新しい発見が発表された。

この研究は東京医科歯科大学、自治医科大学、九州大学と玉川大学との共同研究。

背景

抗うつ剤はシナプス間隙におけるモノアミン濃度の上昇によって抗うつ作用を示すといわれている。

これはシナプス間隙におけるモノアミン濃度の上昇が急性薬理作用として比較的短時間に起こるにも関わらず、実際の臨床場面においてうつ病の回復にはおよそ6週間かかることから確実なものではない。

うつ病患者では手網核の異常血流上昇の報告があり、手網核過剰活性化がうつ病の病態に関与する可能性がある。

研究の概要

マウスを用いて手網核と呼ばれる脳部位のグリア細胞の行動と睡眠への働きを検討。

手網核のグリア細胞を欠損させたマウスでは、絶望状態、不安様行動、社会回避行動といったうつ病の行動異常が正常マウスよりも高頻度に観察できた。

睡眠に関してもレム睡眠時間の延長や入眠からレム睡眠までの時間が短縮するといううつ病に見られる睡眠障がいと同様な特徴を示した。

電気刺激等による手網核の活性化は、セロトニンやドーパミンを産生する細胞の活動を抑制することが報告されていることから、今回のグリア細胞の異常は、脳内セロトニンやドーパミンの代謝不全を介してのうつ症状の発現の可能性があるとしている。

今回の研究成果は、手網核の活動性を指標としたうつ病診断法の確立とグリア細胞機能を標的とした新たな抗うつ薬の開発の基盤となる可能性がある。

また、抗うつ剤の作用機序の解明につながるかもしれない。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

東京医科歯科大学 プレスリリース
http://www.tmd.ac.jp/archive-tmdu/kouhou/20141203.pdf

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