2015年2月4日、徳島大学は、広島大学、高知大学、神戸大学、東京農工大学との多施設共同研究で、血液の遺伝子のDNAメチル化修飾を複数組み合わせることにより、大うつ病患者を判別できる可能性があると発表した。

研究成果は、Epigeneticsに2015年1月15日から著者校正版がオンラインで公開されている。
うつ病の診断は、患者の自覚症状(抑うつや意欲低下)により行われている。客観的指標がないことから、診断が難しくなる症例も存在する。
客観的指標として実用化されている(薬価収載されている)検査は光トポグラフィ検査(NIRS検査)が大うつ病と他の精神病との鑑別診断に用いられているだけである。
細胞の中にはすべての遺伝子が含まれている。肝臓でのみアルブミンが生産され、膵臓でのみインシュリンが製造されるのはその他の組織において無用なDNAはメチル化されて機能を失っているからである。
DNAのメチル化は上記のような生命の根本に関わる反応であるが、最近の研究では各種の疾患で起こっていることが知られている。
大うつ病患者と20名と大うつ病でない19名の患者の血液を採取して、多くの遺伝子のメチル化を測定比較した。
その結果得られた、大うつ病の患者のみ見られたDNAメチル化遺伝子を、別のうつ病患者12名と、うつ病でない12名で再現性を確認したところ、良好な結果が得られた。
大うつ病患者に関して、血液を採取し、特定のDNA遺伝子のメチル化を測定することにより、客観的に大うつ病と診断できる可能性を示した。
(画像はイメージです)
▼外部リンク
徳島大学 プレスリリース
http://www.tokushima-u.ac.jp/docs/2015020400073/
文献:著者校正版なので更新される可能性あり
http://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/

