アメリカのカリフォルニア大学アーバイン校とロサンゼルス校の研究チームは、慢性的な頭痛のなかでも、頭部にある神経によるものの場合、脳の中で炎症を引き起こし、気分が落ち込み、やる気を失わせるという研究結果を発表した。
対象者の半数以上において、不安に陥りアルコール等の乱用が見られたことにより、長期間の頭痛とうつの関連において、生物学的な根拠が存在するという結論に達した。うつの研究分野では初めての見解だ。

この新しい発見は、躁うつ病の治療にも用いられる見込みだ。約4分の1のアメリカ人は慢性的な頭痛に悩まされており、60歳までにかかる慢性病としては最も多い。
米国医学研究所によると、これらの頭痛がアメリカ社会にかける負担は約年間6350億ドルと推定されている。
今回発表された新しい見解は、「痛みを伴う頭痛は、ミクログリアと呼ばれる免疫細胞を活発にし、やる気や意欲を高める機能であるドーパミンを抑制することにより、うつ状態に陥る。」というもの。
また、この発見により、慢性的な頭痛にはモルヒネが効きにくい原因も判明した。これまでは、ドーパミンを放出させるためにモルヒネなどの薬を用いてきた。しかし、ネズミを用いて治験したところ、モルヒネの処方は、ドーパミンを刺激せず、やる気や意欲を失う行動を招いた。
(画像はカリフォルニア大学アーバイン校の公式サイトより)
▼外部リンク
カリフォルニア大学アーバイン校
http://news.uci.edu/

