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死別からの立ち直りと「うつ」- 米学会、新基準

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立ち直りに2週間以上かかるのは「うつ病」?

米国精神医学会がうつ病の診断基準を改定することになり、近親者との死別による悲しみから2週間以上立ち直れないでいると、「うつ病」と診断されてしまう可能性について、11日の読売新聞(電子版)が伝えている。

(この画像はイメージです)

うつ病診断の手引

米国精神医学会の診断基準は、日本やその他の世界各国で用いられている。現行の診断基準(DSM-Ⅳ-TR [‘Text Revision’ of the DSM-IV] -精神疾患の分類と診断の手引)では、下記のように定めている(以下、うつ病情報館(http://utsu.kenkou117navi.com/)より抜粋、引用)。

次の1)~9)のうち、基本症状である1)と2)の少なくとも1つを満たし、さらに、他の症状と併せて合計5つ以上に当てはまり、これらの症状がほとんど1日中、ほぼ毎日あり、2週間にわたっていること。そして、1)~9)の症状がA~Dを満たす場合に、大うつ病性障害と診断する。

1) 抑うつ気分: 気分の落ち込みを感じる。
2) 興味、喜びの著しい減退: 全ての活動に対して興味や喜びを感じない。
3) 体重減少か増加、または食欲減退か増加: この1ヵ月で5%以上の体重の減少か増加がある。
4) 不眠 または睡眠過多: 不眠または過眠(10時間以上)がある。
5) 精神運動静止または焦燥: 何をするにも億劫で辛く感じ、仕事をするのに時間がかかるようになった。または焦燥感でイライラしたりする。
6) 易疲労感または気力の減退: やる気が出ない、すぐに疲れてしまう。
7) 無価値感または罪責感: 自分を無価値な存在と感じて自信がなかったり、過度に自分を責めることが多い。
8) 思考力や集中力の減退または決断困難: 考えるのに時間がかかり、決断ができなくなった。
9) 自殺念慮等: 生きるのが辛く、死について考えることがよくある。
A 混合性エピソード(躁うつ)ではない。
B 著しい苦痛を感じる、または社会的・職業的な機能障害がある(非常につらい、または日常生活に支障がある。)
C アルコールや薬物による作用や身体疾患によるものではない。
D 死別反応ではない(愛する人を失った後、症状が2ヵ月以内ならば離別反応と考えられます。)

このように、現行の診断基準では、死別の場合は症状が2ヵ月以上続く場合にのみ、うつ病と診断することとしている。

新基準として、公表が予定されている「DSM-V (DSM-5)」では、上記の規定Dが削除される。うつ病を早期に発見し、治療に結びつけることを重視する背景があるとはいえ、子どもや身近な人を事故などで亡くした場合の新基準の適用について、疑問視する声が上がっている。

▼外部リンク

読売新聞(電子版)
http://www.yomiuri.co.jp/science/

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