東京都国分寺市の「ころろ子ども探検隊」は、園舎をもたず、野外活動に特化した幼児教育を30年間実践してきた。発達障がい児の療育などに取り組む「コロロ発達療育センター」が運営する。3月26~28日に同市内で開催された探検隊の写真展の紹介とともに、日常の活動の様子について、3月27日付の読売新聞で伝えている。
「ころろ子ども探検隊」は、元立川市職員として幼児教育に携わっていた石井聖さんと久保田小枝子さんが1983年に設立した。こどもの「生きる力」が失われないよう、触覚・嗅覚などの五感や情緒を育てるための刺激が多い野外での教育を実現するために、園舎、給食、制服、送迎バスのない形態となった。
探検隊の活動は、週5日、午前9時から午後2時まで、一日中野外でおこなわれる場合がほとんどで、1日に平均4~5キロ歩く。絵本の読み聞かせや工作なども野外でおこなわれる。年長の園児たちは、毎年、標高3000メートル級の山登りをする。
文部科学省の認可を受けていないため幼稚園ではないが、子どもに豊かな感性が育まれることを望む保護者のニーズに合致するものとなり、発達障がいをかかえる4人を含む38人の園児が在籍している。
▼外部リンク
コロロ発達療育センター
http://www.kololo.jp/
ころろ子ども探検隊(えんそく幼稚園)
http://www.kololo.or.jp/
読売新聞(3月27日付)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/