株式会社Kids Publicは6月30日、同社運営の「産婦人科オンライン」「小児科オンライン」に産後うつスクリーニング評価システムを実装し、産後女性がスマホから産婦人科医・助産師・小児科医に気軽に相談できる環境を整備し、2020年2月から運用を開始したと発表した。
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近年厚生労働省の調査による児童相談所での児童虐待報告数の増加、産褥婦の自殺の多さなどに、産後うつ病等精神疾患との強い関連が指摘されている。
産後うつ病の原因として、妊娠中の絶え間のない不安、妊娠中やその前後のうつ病の既往、社会的支援不足、家庭内暴力などがある。また、3か月以内に発症することが多いとの報告がある。
国内の多くの医療機関では、産後1か月で産後うつ病スクリーニング「エジンバラ産後うつ病質問票(Edinburgh Postnatal Depression Scale:EPDS)」を行うが、その後のスクリーニングの実施は困難になっている。
EPDS日本語版は、現在は紙ベースで実施されており、オンラインを活用した事例はほとんどない。そこで、Kids Publicは、産後女性の長期的支援を図りデータを集積・解析することで産後女性を支援したいと考え、遠隔健康医療相談にEPDSを組み合わせたシステムの運用を開始した。
2020年2月以降、システム運用で得られたEPDSの結果500件を集計した結果、回答者は産後1-3か月が40%、4-6か月が29%、10-12か月が24%、7-9か月が4%、1か月未満が2%だった。
EPDSの合計点が9点以上のスクリーニング陽性者は全体で37%、産後時期では1か月未満(75%)、1-3か月(39%)、4-6か月(29%)、7-9か月(71%)、10-12か月(33%)という結果となった。
「産婦人科オンライン」「小児科オンライン」では、専門医等(産婦人科医、小児科医、助産師)が妊産婦の不安やストレス等の相談に応じ、妊娠中から産後の女性を全力でサポートするとのこと。
(画像は産婦人科オンラインのHPより)
▼外部リンク
株式会社Kids Publicのプレスリリース
https://prtimes.jp/
産婦人科オンライン
https://obstetrics.jp/
小児科オンライン
https://syounika.jp/