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世界初!ニコチン依存症治療用スマホアプリの長期有効性を実証

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ニコチン依存症治療用アプリ

慶應義塾大学は5月21日、同医学部と株式会社CureAppの研究グループがニコチン依存症治療用スマホアプリの長期的な有効性を世界で初めて実証したと発表した。

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アプリの長期有用性を確認

喫煙はニコチン依存症のため、日本では治療手段として2006年から禁煙外来に保険が適用されている。禁煙外来では、禁煙補助薬の処方やカウンセリングを12週間に5回行うが、1年後の禁煙継続率はわずか3割であり、長期的な禁煙継続が課題であった。

研究グループが用いた「ニコチン依存症治療用アプリ」は、慶應義塾大学医学部内科学教室(呼吸器)とCureAppが共同開発した国内初の治療用アプリで、「禁煙治療のための標準手順書」の治療内容に基づいている。

アプリの独自機能として、喫煙欲求や禁煙治療薬の副作用が出た場合の対応を助言する自動応答チャット機能、個別内容の禁煙治療用教育動画コンテンツの配信、呼気一酸化炭素濃度と連動したデジタル禁煙日記などがある。主治医はアプリの情報を共有しており、日常的な禁煙継続をサポートする。

治験は、全国31か所の禁煙外来を受診した喫煙者584人を対象に行われた。治療アプリを導入した群(介入群)は半年後の禁煙継続率が63.9%、対照群は50.5%と統計学的に有意であった。1年後においても、介入群52.3%、対照群41.5%と有意な結果であった。

アプリの治療効果を検証する治験は国内初であり、禁煙治療用アプリの長期効果を実証した大規模臨床試験は国際的にも初とのこと。

同研究成果は、2020年3月12日国際学術雑誌「npj Digital Medicine」に掲載された。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

慶應義塾大学のプレスリリース
https://www.keio.ac.jp/

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